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新年のご挨拶

2022.01.04

新年あけましておめでとうございます。

 

旧年中は大変お世話になりましてありがとうございました。

本年もより一層精進して参りますので、

お引き立て賜りますようお願い申し上げます。

 

鹿児島 桜島を望む

新年のごあいさつ

2021.01.01

新年あけましておめでとうございます。

 

本年もより一層精進して参りますので、

お引き立て賜りますようお願い申し上げます。

 

庭匠 植清

 

鳥取 浦富海岸にて

 

求人情報を掲載しました

2019.02.02

現在、一緒に働いてくれる庭師さんを募集しています。

 

当店では、住宅の庭の作庭や維持管理から、文化財庭園の修理まで、

幅広い種類の庭に携わることができます。

剪定、石組み、竹垣、版築など、庭師の多様な技術を身につけ、

庭のエキスパートになりませんか。

 

求人情報の詳細はこちらのページをご覧ください。

※求人募集は終了しました。

 

新年のごあいさつ

2019.01.08

新年あけましておめでとうございます。

 

旧年中は大変お世話になりましてありがとうございました。

本年もより一層精進して参りますので、

今後ともお引き立てを賜りますようお願い申し上げます。

庭匠植清

 

 

故宮博物院至善園視察

 

台風の爪あと

2018.09.07

このところ全国各地で災害が重なり、心配な日々が続いています。

皆さまの地域はいかがでしょうか。

 

京都では、先日の台風で、今まで感じたことのないような暴風を経験しました。

家の周りを少し歩いただけでも、屋根の瓦や板金が飛ばされていたり、壁が崩れていたりと、いくつもの被害が見受けられました。

また、樹木も倒れ道路を塞いでいたり、枝が折れて建物の屋根を傷めてしまったりと、かなりの被害が出ています。

当店ではここ数日、倒木や散乱した枝の撤去を行っています。

 

 

このような強い風を受けて倒れたり、折れたりする木は、内部が腐っている木が多いです。

一見すると元気に見える木も、実は内部が腐っているということがよくあります。

木が倒れて建物を傷めてしまうと、倒れた木の撤去だけでなく、建物の修理もしなければならず、大がかりになります。

災害に対する備えとして、建物の近くに大きな木がある場合は、一度、木の状態をチェックすることをおすすめします。

 

京都の造園屋 庭匠植清

蓮の花が咲きました

2018.07.11

先日までの大雨で西日本を中心に大きな被害が出ましたが、皆さま大丈夫でしょうか。

京都でもバケツをひっくり返したような雨が3日間降り続きました。

被害にあわれた方々に、早く穏やかな日常が訪れますよう願っています。

 

当店では、蓮の花が咲き始めました。

 

亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

 

舞妃蓮(まいひれん)

京都の造園屋 庭匠植清

黄綬褒章伝達式

2018.06.27

ご報告が遅れてしまいましたが、5月15日に黄綬褒章の伝達式に出席してまいりました。

今年は、平昌オリンピク・パラリンピックの金メダリストの方々も受章されていたので、会場がとても華やかでした。

伝達式の後、皇居での式典にも出席し、大変貴重な一日を過ごさせていただきました。

 

このような章をいただき、改めて今までお世話になりました方々に感謝申し上げますとともに、ますます精進いたしますので、今後ともお引き立ての程、どうぞよろしくお願いいたします。

 

庭匠植清

代表 徳村盛市

 

 

黄綬褒章の受章のお知らせ

2018.04.28

平成30年春の褒章において、当店代表 徳村盛市が、文化財庭園の保存技術の分野にて、

黄綬褒章の受章の運びとなりました。

 

私共、庭匠植清は、名勝庭園や史跡等の文化財庭園の保存をはじめとして、日本庭園ひとすじに携わってまいりましたが、この度、当店代表がこのような機会を頂き大変光栄に思っております。

これもひとえに、お引き立てくださったお施主様、関係者の皆様、共に仕事をしてきた職人の皆様のおかげと心より感謝申し上げます。

これを機にますます精進し、日本庭園における技能継承と発展に微力ながら力を尽くす所存ですので、今後とも益々のお引き立てを賜りますようお願い申し上げます。

 

庭匠植清

代表 徳村盛市

 

宮島の鹿

2018.04.10

こんにちは。

先日、仕事で宮島に行ってきました。

早朝の厳島神社に参拝後、写真を撮っていたら、鹿がフレームイン。

しかも、振り向いてカメラ目線。

早朝からお仕事ご苦労様です!

 

 

京都の造園屋 庭匠植清

京都 早咲きの桜は満開です

2018.03.25

京都では、早咲きの桜が満開になっています。

昨日、維持管理をさせて頂いているお寺さんの一重のしだれ桜が満開になりました。

観光寺院ではないのですが、朝早くから桜の写真を撮る方が何人も来られていました。

 

 

 

京都市内の桜は、全体的にまだ咲き始め~3分咲きという印象です。

今週は暖かいようですので、一気に開花して、今週半ばくらいから見ごろになるのではないかと思います。

ぜひ、京都の桜を楽しんでください。

 

京都の造園屋 庭匠植清

北野天満宮の梅は今が見頃です

2018.03.14

こんにちは。

先週までとは打って変わって、連日20℃超えの日が続いています。

そんな中、現在京都では梅が見ごろとなっており、今日、北野天満宮に行ってきました。

梅はちょうど満開で、境内中に梅の香りが漂っていました。

 

 

園内は広く見ごたえがありますが、特におすすめは、梅園入口横の橋の周辺です。

枝ぶりや花のつき方が素晴らしい梅が多く、ここだけでも十分楽しめると思います。

また、梅園内の茶店の前には、1本の木に赤と白の花をつける「思いのまま」という品種の梅が植えられていました。

こちらも珍しいので、行かれたらぜひ探してみてください。

 

御土居の梅

 

枝垂れ梅

 

思いのまま

 

梅は庭木にもおすすめです。

あまり大きくなりすぎないので、小さなお庭にも植えることもできますし、花だけでなく香りも愉しめます。

庭木をお考えの方は、候補に入れてみてはいかがでしょうか。

 

京都の造園屋 庭匠植清

高木の剪定道具

2018.01.28

大河ドラマ『西郷どん』を見ていましたら、以前当店が修復に関わった旧島津氏玉里邸庭園(名勝庭園)が出てきました。

個性的な形の灯籠や巨岩など、独特な魅力がある素敵な庭園です。

懐かしくも嬉しい気持ちで見ておりました。

 

ところで、現在当店では、年間管理をさせていただいている庭園で大きな松の剪定作業を行っています。

こちらの庭園内には重機を入れることができないので、はしごとロープで人力で木に登り剪定をしています。

 

 

はしごを使って木の高いところに登った後、そこからどうやって枝の先端の方を剪定するかご存知ですか?

いくら身軽な庭師でも、枝の先端まで行くことは難しいのです。

 

安定した場所に体を固定して、このような柄の長いのこぎりやハサミを使って、混みあった枝を切ったり、葉を落としたりして、形を整えていきますよ。

熟練が必要な作業です。

 

 

京都の造園屋 庭匠植清

門松としめ縄飾りの行方

2018.01.14

皆さま、門松やしめ縄飾りはどうされてますか?

 

 

ゴミ袋に入れて処分…という方も多いのではないでしょうか。

以前は、地域や神社で“どんど焼き”という行事が行われ、お正月飾りを燃やしてもらうということが一般的だったようですが、最近は街中で火を使うことが難しくなり、京都でも“どんど焼き”が行われる場所は少なくなったようです。

 

ちなみに、京都では“どんど焼き”のことを“左義長(さぎちょう)”とも言います。

花の天井で有名な平岡八幡宮でも“左義長”の準備がされていました。

 

 

京都の植木屋 庭匠植清

松の内とは

2018.01.11

 

こんにちは。

昨日所用があり、久しぶりに電車に乗りましたが、超満員ですっかりお正月気分もどこかへ行ってしまいました。

まだ、京都では松の内とはいえ、そうのんびりもしていられませんね。

そんなわけで、今日は松の内について、書いてみたいと思います。

(といっても、完全に受け売りですが…)

 

 

今まで当たり前のように、1月15日までが“松の内”というものだと思っていましたが、“松の内”の意味やその期間に地域差があることなど知らずに使っていました。

たまたま、池上彰さんの番組でこれらのことを知り、備忘録も兼ねてまとめて見ました。

 

“松の内”とは、門松やしめ飾りを飾る期間のことを指すそうです。

“松の内”の期間は、

関東では、1月1日~1月7日

関西では、1月1日~1月15日

全国各地では、1月1日~1月20日

なのだそうです。

 

細かく言えばもっと色々あるのでしょうが、こんなにも地域差があるのですね。

当店は、京都ですので松の内は15日までで、15日のことを小正月と言っています。

 

また、なぜ関東では1月7日までが松の内になったかというと、

江戸時代に徳川幕府が正月飾りは、1月7日までとするというお触れを出したので、関東では1月7日が広まったそうです。

京都では、それ以前の古くからの慣習が残っているということでしょうかね…

池上さんのおかげで、一つ勉強になりました。

 

 

京都の植木屋 庭匠植清

あけましておめでとうございます

2018.01.05

新年あけましておめでとうございます。

 

旧年中はご愛顧賜りまして、心より御礼申し上げます。

本年も、更なる技術・サービスの向上に努めて参りますので、

より一層のお引き立てを賜りますようお願い申し上げます。

 

 

 

京都の植木屋 庭匠植清

年末のごあいさつ

2017.12.31

本年も、残すところあと僅かとなりました。

皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

 

当店では、本日無事に仕事納めを迎えることができました。

これもひとえに皆さまのおかげと、心より感謝申し上げます。

 

12月は主に庭の手入れをさせていただいておりました。

その様子を少しばかり。

 

松の手入れ

 

槙の手入れ

 

皆さま、よいお年をお迎えください。

 

京都の植木屋 庭匠植清

庭のお正月準備

2017.12.08

 

こんにちは。

今年もあっという間に師走ですね。

12月は庭の手入れやお正月準備をされる方が多く、庭師も街中を走り回っています。

 

ところで、庭のお正月準備はどんなことをしているかご存知ですか。

庭木をきれいに整えたり、掃除をすることに加えて、竹垣や筧(かけひ)、井戸蓋など、竹製のものを新しいものへ取り替えるということを行います。

新しい青々とした竹に交換すると、空間が引き締まり、庭の雰囲気ががらりと変わります。

1年の始まりを清々しい気持ちで過ごしたい、そんなお正月にぴったりです。

 

また、この時期は良い竹が入手しやすい時期でもあります。

庭で使う青竹は、基本的には水分の少ない秋から冬に伐採したものしか使用しません。

春や夏に竹を使う場合は、退色しないように保管しておいたものを使うため、量や質が限られてきます。

ですので、竹製品の取り替えはこの時期がおすすめです。

 

筧の交換

 

四ツ目垣の施工中

 

鉄砲垣と御簾垣の施工中

 

京都の植木屋 庭匠植清

江馬氏館跡庭園が名勝に指定されました

2017.10.23

 

こんにちは。

このところ毎日雨続きで、さらに台風まで…植木屋としては悩ましい日々です。

皆さま、台風の影響は大丈夫でしょうか。

 

先日、当店が15年程前に保存整備工事に携わった、史跡江馬氏館跡庭園が国の名勝に指定されました。

江馬氏館跡庭園は、室町時代から戦国時代にかけて、現在の岐阜県飛騨市あたりを掌握した江馬氏の下館の庭園です。

『月間文化財』によりますと、この庭園は、室町時代の庭園文化が地方へ伝わっていたことを示す事例として重要であることから、この度名勝に指定されたそうです。

 

 

ちなみに、こちらの庭園がある神岡町は、スーパーカミオカンデがあることで有名です。

 

江馬氏館跡庭園は一般公開されています。

よろしければ足を運んでみてください。

 

京都の植木屋 庭匠植清

大覚寺の観月会に行ってきました

2017.10.05

 

こんにちは。

昨日は中秋の名月でしたね。

皆さまお月見はされましたか?

 

私は昨年は智積院の観月会に行きましたので、今年は当店から近い「大覚寺の観月の夕べ」に行ってきました。(昨年の観月会の様子はこちらです。)

今回の観月の舞台は、大覚寺境内にある大沢池です。

 

 

大覚寺は嵯峨御所とも呼ばれ、平安初期の嵯峨天皇が建立された離宮がその前身となっています。

平安貴族たちは大沢池に舟を浮かべ、池に映る月を愛でたそうです。

そんな、いにしえのお月見気分を味わいたくて、今回は舟券を買って参加してきました。

 

舟券は事前予約ができず、当日現地で購入する必要があります。

あまり情報がなかったので、参考までに、買い方などをご紹介させていただきます。

 

舟券は、大覚寺の入口と大沢の池の間に設置される舟券売り場で、当日の午後3時より販売されます。

私は少し早めの午後2時に舟券売り場に到着し、既に100名近くの方が並んでいました。

沢山の方が並び始めたせいか、2時半くらいから販売が開始し、思いのほかアッサリ購入できました。

 

 

舟券は乗船時間を選べるようになっており、5時台、6時台、7時台、8時台があります。

金額は1500円で、お寺の拝観券もついています。

但し、お寺の拝観は4時半までなので注意が必要です。

一人で購入できる舟券の枚数は4枚までです。

6,7時台は人気があると聞いていたのですが、私が購入した段階では、どの時間帯のチケットも十分な数があるようでした。

ちなみに、私は8時台を購入しました。

 

いよいよ、8時になり大覚寺に戻ってきて、舟券を見せて入場します。

舟券がなくても当日入場料を払えば、池の周りの観月会場への入場は可能です。

屋台やお茶席などもあり、舟に乗らなくても十分に楽しめます。

 

 

船着場で待っていると、写真のような舟が現れ乗り込みます。

池の中央あたりにくると、対岸の明かりから離れて周囲は真っ暗になり、遠くの山の稜線がはっきりと見え、月の明るさを感じることができました。

8時では月が高く上がってしまい、残念ながら屋根付きの舟からは月を眺めることはできませんでしたが、いにしえの時代にタイムスリップしたような不思議な気分になり、十分満喫できました。

早い時間帯の方が月は低い位置にあるので、舟の上からも見えるかもしれませんね。

 

今回のベストショットはこちらです。

やはり、池に映る月は風情がありますね。

 

 

大覚寺の観月会は10月4日~6日まで行われています。

是非、秋の夜長を楽しんてみてはいかがでしょうか。

 

京都の植木屋 庭匠植清

京都の庭園でお月見を

2017.09.28

 

こんにちは。

日に日に涼しくなり秋を感じる今日この頃です。

もうすぐ十五夜ですね。

十五夜は旧暦の8月15日のことで、今年は10月4日だそうです。

皆様は十五夜をどのように過ごしますか?

 

日頃の慌ただしさを忘れ、この日はゆっくりと月を眺めながめて過ごしたいものですね。

京都ではあちらこちらの庭園で観月会が行われています。

京都には高層ビルがないため、庭園に入ってしまえば気分は古(いにしえ)の時代にタイムスリップして過ごすことができますよ。

是非、そのような素敵な庭園でお月見をしてみてはいかがでしょうか。

 

主な、京都の観月会の情報が京都市観光協会のサイトに載っていましたので、お出掛けの参考にされてはいかがでしょうか。

京都市観光協会のホームページ

 

 

京都の植木屋 庭匠植清

 

茶庭と寺院の庭が完成しました

2017.09.06

 

こんにちは。
日に日に涼しさが増してくる京都です。
季節の変わり目で、お体を崩されたりしていませんでしょうか。

 

以前、ブログでご紹介した和歌山市内のお庭が完成しました。
寺院の方丈とそれに隣接する茶室に面する庭園です。

 

 

「方丈の庭であり茶庭(露地)」ということが、今回計画するにあたってのポイントとなりました。

方丈の庭と茶庭は基本的には性格が違いますので、方丈からは風格ある寺院建物に見合う庭として見え、茶室側からは露地としての風情を感じられるように、1つの庭園の中で性格の違う庭が違和感がないように、緩やかにつなげることを意識しました。
また、計画する上で、樹木や灯籠(とうろう)など、これまでお施主様が集め大事にされてきたものを、できるだけ活用させていただきました。

 

機能的な面では、地形上の理由で、どうしても雨が建物側に流れてきてしまうため、建物前の排水機能を改善しました。
雨が降ると、建物前に雨と共に土が流れてきて、長い間に溜まった土砂により、排水機能が低下していました。

ですので、庭全体を地面がむき出しならないように、地被(今回は苔)で覆い、土が流れにくくすると共に、下の写真のように、建物まわりの比較的広い範囲を排水しやすい砂利敷きとして、その砂利の下に比較的大きめの排水設備を埋め込み、排水能力をアップさせています。

 

 

苔に関しては、お施主様が庭園に造詣が深く、苔の風情をお好みでいらっしゃいました。
ただ、今回の施工させていただいた地域では、京都に比べ湿気が少なく、苔が生育しにくい環境であったため、色々と検討した結果、地面にスプリンクラーを埋め込み、散水で湿気を補えるようにしています。
今年の関西は、暑い暑い夏でしたが、先日伺った折には杉苔は元気に生育しており、スプリンクラーの効果が出ているようでホッとしています。

 

お施主様には、信頼いただき当店にお任せいただきまして、心より感謝申し上げます。

 

こちらのページで他の写真もご覧いただけます。

 

ホームページをオープンしました

2017.09.01

 

本日、ホームページをオープンいたしました。

 

ホームページでは、当店のことや施工事例などをご紹介しています。

ホームページを通じて植清の多面的な姿を知っていただくと共に、お客様のより身近な存在になれれば幸いに存じます。

今後も少しづつ充実させていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

庭匠植清

 

月下美人の花が咲きました

2017.08.31

 

長らくご無沙汰してしまいました。

実は、昨日の夜、当店で育てている月下美人の花が咲きました。

 

 

毎年1回咲くのですが、夜に咲き、朝にはしぼんでしまうため、実物は見たことがないのです。

昨日も私が帰宅した後に咲き始めたそうです…

ひと晩限りの儚ない美しさですね。

幻想的な雰囲気を少し感じていただければ幸いです。

 

 

茶庭づくりと飛石

2017.05.17

 

こんにちは。庭匠植清(にわしょううえせい)です。

 

一昨日、5月15日は、京都では葵祭でした。

偶然近くを通りかかり、少し見ることができました!

京都に長く住んでいながら、葵祭をきちんと見たことがなく、

来年こそは間近で見てみたいものです。

 

当店では現在、茶庭づくりをさせていただいてます。

職人たちが、着々と作業を進めています。

 

 

これは飛石を打っている(据えている)ところです。

飛石は、自然石で、平らな面がありつつ、

全体に丸みのある石を主に使っています。

 

 

茶庭の飛石は、歩きやすさだけでなく、景色としての見え方も大事です。

かの千利休も、飛石の打ち方について「わたりを六分、景気を四分」

と言ったといわれています。

わたりとは歩きやすさ、景気とは景色としての見え方、

趣(おもむき)という感じでしょうか。

その割合を6:4くらいで考えるのが良いという意味だと思います。

 

歩きやすさだけを考えて、目的地まで真っすぐ同じように、

飛石を打つだけでは、少し寂しいですよね。

飛石の配置を多少ばらつかせたり、樹木をよけるように配置したり、

違った石を組み合わせて使ったり、不自然にならない程度に、

飛石で景色を作るのが、茶庭づくりでは粋とされています。

お施主様や職人の遊び心があらわれるところでもあります。

 

 

今回は、比較的広いお庭ですので、

上の写真の丸い庭伽藍(にわがらん)を、ポイントとして使用しました。

 

余談ですが、千利休の弟子の古田織部は「わたりを四分、景気を六分」

と言ったといわれています。

古田織部は、それまでの常識を破り、斬新な茶の湯の世界観で一世を風靡し、

より遊び心あるデザインや芸術性を重視した有名な茶人です。

 

このように、“わたりと景色”のバランスは、お施主様しだいです。

使いやすさと同時に美しさも大事にしながら、飛石を一石ずつ、

丁寧に打っていきたいと思います。