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店舗中庭の改修が完了しました。

2017.05.07

 

こんにちは。庭匠植清(にわしょううえせい)です。

 

店舗のお庭の改修が完了しました!

 

 

今回は、中庭の奥の壁と階段を、自然石の石積みに改修しました。

ちなみに、手前の中庭部分は、だいぶ以前に作らせていただいたものです。

ですので、既存の中庭の雰囲気や質感と、今回作る部分に違和感が出ないように、

風合いや素材感、色味などが合うよう、材料を選び使用しています。

 

ちなみに、設計は設計事務所さんによるもので、今回は施工をさせていただきました。

 

皆様、ありがとうございました。

 

 

新芽の季節

2017.04.22

 

こんにちは。庭匠植清(にわしょううえせい)です。

 

京都の桜もだいぶ終わりに近づいてきました。

ただ、桜もいいですが、この季節はやっぱり新芽に目がいってしまいます!

 

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苔の中から桔梗の新芽

 

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我が家のギボシ

 

あちらこちらで、かわいい新芽が見られる、素敵な季節になりました。

 

 

 

高木の手入れ

2017.04.17

 

 

こんにちは。庭匠植清(にわしょううえせい)です。

 

先日、お客様のお庭で高木の手入れをさせていただきました。

 

 

高木は、しばらくぶりのお手入れとの事でした。

木が少し大きくなっていたので、今回は枝を大きく切り戻して、

樹形(じゅけい)を戻すための作業をしました。

木が大きくなりすぎてしまったり、樹形が崩れてしまった場合、

一度大きく枝を切り戻して、数年かけて徐々に骨格を作り直し、

その場所にあった木の形に整えていくという作業をします。

 

高木は手入れがしにくいので、つい後回しになりがちですよね。

気がついたら、木が大きくなりすぎて、お隣のお宅に越境してしまったり、

葉が茂りすぎて日当たりや風通しが悪くなったり、

枯れ枝が落下して建物を傷めることもあります。

お悩みの方は、一度ご相談下さい。

 

 

市民の方々と一緒に庭の復元作業をしました

2017.04.14

 

こんにちは。庭匠植清(にわしょううえせい)です。

 

以前、庭園遺構の復元をお手伝いした現場へ、管理作業に行ってきました。

柵ができていました。

 

 

こちらは、後鳥羽上皇が造営した、水無瀬離宮(みなせりきゅう)

の庭園の一部を復元した遺構です。

数年前に、離宮の池の一部が発掘され、地元の方々と一緒に復元作業をしました。

 

 

当店では、庭園の修復や復元を行うことは多いのですが、

一般の市民の方と一緒に復元作業をするのは、はじめてです!

小さいお子さんから歴史好きの年配の方まで、たくさんの方が参加され、

皆さんとても楽しんでくださいました。

 

ちなみに、後鳥羽上皇は平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて在位した天皇で、

後に隠岐の島に流されて、不遇な余生を過ごされた方です。

当店では、その隠岐の島でも、後鳥羽上皇に関係するお庭の整備に

携わらせていただいたことがあり、ご縁を感じます。

 

 

京都の桜情報

2017.04.10

 

こんにちは。庭匠植清(にわしょううえせい)です。

 

当店がある仁和寺界隈は、まだ、咲き始めという感じですが、市内はすでに満開です。

昨日、岡崎周辺(平安神宮近く)の疎水沿いの桜を見に行きました。

すばらしく満開でした!

 

 

疎水沿いの桜は、ほとんどがソメイヨシノで、

ところどころに、オオシマザクラが植えられていました。

オオシマザクラは、花の色がソメイヨシノよりやや白っぽく、

花とともに葉っぱも出てくるのが特徴です。

ちなみに、オオシマザクラは日本の固有種で、

ソメイヨシノは、オオシマザクラとエドヒガンザクラという品種を、

掛け合わせて生まれた品種なんですよ。

 

また、疎水は十石舟という遊覧船が走っていましたよ。

一度、船の上から桜を眺めてみたいものです。

 

 

 

幼稚園、芝生の園庭

2017.03.20

 

こんにちは。庭匠植清(にわしょううえせい)です。

 

日に日に暖かくなってきましたね。

これからの季節は、木々が芽吹き、花が開き、植物たちが活発に動き始めます。

愉しみな季節です。

 

先日、当店では幼稚園の園庭に芝を張らせていただきました!

 

 

芝が青々としていますね。

日本の芝は、この時期、冬枯れして茶色っぽくなってしまうので、

通年青い状態が続く西洋芝を張りました。

本物の芝生ですよ!

 

それにしても、これだけの広さの芝生の園庭は壮観ですね。

芝生だと、お子さんが転んでも安心です。

保護者の方からも、芝の園庭は評判が良いそうです。

 

 

早咲きの河津桜が咲き始めました!

2017.03.06

 

こんにちは。庭匠植清(にわしょううえせい)です。

 

少しづつ寒さが緩んできましたね。

皆様、いかがお過ごしですか?

京都では、早咲きの河津桜(カワヅザクラ)がちらほら咲き始めました。

 

 

この写真は、一条戻り橋付近で撮影しました。

春の足音が聞こえはじめた、今日この頃です。

 

素材の質感

2017.02.06

 

こんにちは。庭匠植清(にわしょううえせい)です。

 

先日、玄関アプローチの石敷き工事をさせていただきました。

当店ではよくご依頼いただく、古い板石を利用した乱張りです。

乱張りとは、下の写真のように、

大小さまざまなサイズの石をパズルのように組み合わせて、張っていくことです。

 

 

施工後の写真です。

施工したばかりですが、以前からそこにあったような、なじんだ雰囲気になりました。

風情ある街並みや趣のある建物には、ピカピカの新しい石材を使うより、

古材を使う方がしっくりきます。

均一ではないいびつな形、年月を経て風化した表情など、

古材の質感が趣ある空間を演出します。

 

使う素材の質感が空間に与える影響は大きいです。

 

 

 

 

京都の節分 – 柊鰯

2017.01.30

 

こんにちは。庭匠植清(にわしょううえせい)です。

 

1月ももう終わり、もうすぐ2月ですね。

2月といえば、2月3日の節分。

節分といえば、『鬼は外、福は内』と言って、

豆をまいて、鬼を追い払ったりしますよね。

 

京都には、鬼を追い払う、一風変わった風習があります。

それは、柊鰯(ひいらぎいわし)、なるものです。

 

 

今回初めて、鰯を買って、柊を切ってきて、自分でつくってみました。

ちょっとおしゃれに花瓶にさしてみましたが、

見た目もグロテスク、イワシの匂いもあり、

部屋に置くのは耐えられません!(※本来は玄関先に飾ります)

 

京都では、この柊鰯を節分に玄関先に飾り、鬼を追い払うそうです。

鬼は、焼いたイワシの匂いと、柊のとげとげが嫌いなので、

鬼(邪気)が寄り付かないということだそうです。

今回初めて作ってみて、鬼じゃなくても、

これは想像以上に嫌だなと実感しました。

興味のある方は作ってみてください。

 

また、京都では、節分の日前後に色々なお寺や神社で、お祭りや行事が行われます。

吉田神社の節分祭や、壬生寺の壬生狂言は特に有名です。

 

『そうだ京都、行こう。』のHPに、京都の節分の行事が詳しく紹介されていましたので、ご興味のある方は参考にしてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

庭木の王様!松の冬のお手入れと鑑賞ポイント

2017.01.17

 

こんにちは。庭匠植清(にわしょううえせい)です。

 

京都は、ここ数日、雪が降り続き、比叡山は真っ白です。

 

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今日は、庭木の主役である、松のお手入れについて書きたいと思います。
松の手入れは、年2回行うことが一般的で、
春から初夏に行う“芽つみ”と、
秋から冬に行う“葉むしり”があります。

 

今回は、“葉むしり”について、書きたいと思います。

 

葉むしり前の松の様子です。

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松の葉が、茶色くなっているところがありますね。

枯れてる!と思われるかもしれませんが、枯れている訳ではありませんよ。

茶色く変色しているのは、去年の葉です。

 

松は、常緑樹(一年中葉っぱが緑の木)ですので、
古い茶色い葉が残っていると、とても目立ちます。
松の冬の手入れでは、この古くなった茶色い葉を取り、
密になっている、新しい緑色の葉を間引く、
この一連の作業を、“葉むしり”、といいます。
古い茶色い葉を取り払うのは当然ですが、
なぜ、密集した葉を間引くのかご存じですか?
下の写真を比べてみて下さい。
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手入れ前

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手入れ後

 

だいぶ印象が違うと思いませんか?
手入れ後は、スッキリして、松の躍動感ある枝があらわれ、

生き生きとして見えませんか。

個人的には、少し下に垂れ下がってきた枝ぶりに、

この木が生きてきた時間を感じ、美しいなと思います。

でも、葉が密集していたら、枝ぶりはわからないですよね。
松はうねるような、独特の枝ぶりや幹肌が特徴で、

それが鑑賞のポイントなので、葉を間引くことで、それらをみせているのです。

 

古い葉や密集しすぎた葉を間引き、松独特の躍動感ある枝を、

どう見せるかを考えながら、庭師は葉むしりの作業をします。

 

日本庭園を見学にいく際には、是非、松をじっくりと鑑賞してみて下さい。
いくつかのお庭の松を見比べれば、松の手入れの違いが、きっとわかると思います。
ご自分の好みに手入れされた松を探すのも面白いかもしれませんね。
「あそこの庭の松の手入れのセンスいいよね」なんて言えれば、

あなたはもう庭ツウです!

また、お庭に松をお持ちの方は、松のお手入れについて、
ご自分の好みをリクエストしてみてもいいと思います。
ご自分らしい庭づくりに、ぜひ、チャレンジしてみてください!

 

 

あけましておめでとうございます。

2017.01.01

 

新年あけましておめでとうございます!

 

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『お客様の心に響く庭づくり』をモットーに、

本年も日々精進して参りたいと思いますので、

どうぞよろしくお願い致します!

 

また、昨年は拙いブログにもかかわらず、

お読み下さいましてありがとうございました。

 

今年は、ブログで皆様のお役に立てる情報を、

お伝えしていきたいと思いますので、

こちらの方もどうぞよろしくお願い致します。

 

庭匠植清

 

 

京都の庭師、世界遺産平泉に行く!

2016.12.11

 

こんにちは。庭匠植清(にわしょううえせい)です。

 

先日、岩手県平泉の世界遺産の庭園に25m級超級のスギの木の剪定に行ってきました!

 

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こちらは、およそ樹齢200年程のスギの木です。
〇印のところに、当店の職人がいます。
高所作業車などが近寄れない場所なので、途中までハシゴを架け、
そこからはロープワークで登っていきました!

 

樹齢数百年の木になると、枝といっても、人の頭の輪郭くらいの太さになります。
その枝に乗り、枝から生える密集した枝を、間引くという作業をしました。

 

今回は、上の写真のように、木がまとまって植えられている場所の剪定でした。
ですので、1本1本の木の形を整える剪定を行いながら
木々を1つのかたまり(樹林)としても美しく見えるように考えながら、
間引く枝を選び、剪定をしました。

 

庭の規模によって若干変わりますが、庭木の手入れをする場合、
いくつかのスケールの違う視点で見て、バランスがとれるように考えながら作業をします。
・1本の木としてのバランス
・樹林(何本かまとまった木をひとかたまり)としてのバランス
・庭園全体としてのバランス

 

庭師って、意外と頭脳労働もしていますよ。

 

また、こちらの庭園は日本の“特別名勝”に指定されていますので、
美しさやバランスという感覚だけではなく、
文化財としての価値をどう維持していくか、
という面からも考えなくてはいけません。
監修されている先生方のご指導をいただきながら、
作業をさせていただきました。
先生方のお話は、毎回新たな気付きをもたらしてくださいます。
新たな課題をいただきながらも、ますます精進してまいります!

 

 

番外編in岩手県平泉 美味しいカフェ

2016.12.09

 

こんにちは。庭匠植清(にわしょううえせい)です。

 

先日、岩手県平泉でお仕事をさせていただきました。

その時に、地元の方に、素敵なお店を紹介していただきました。

平泉駅前のロータリーに面したところに、

その小さな素敵なお店があります。

お店の名前は、“SATO”さんです。

内装も外装も素敵でセンス抜群。

寒ーい日でしたので、ロールキャベツを注文。

 

 

とっても、美味しく、

ほっこりして、心も体も温まりました。

毛越寺見学に来られる方に、ぜひおススメです!

 

♦︎SATO

平泉駅徒歩1分くらい

庭園の石積み修理

2016.11.27

 

こんにちは。庭匠植清(にわしょううえせい)です。

 

日本庭園では、塀や土留め、護岸などに、自然石を組合せて積み上げる、

“石積み”、という技術が多く使われています。

先日、名勝庭園の参道沿いの石積みの塀が、

一部ズレて、崩れる可能性があり、その部分を修理してきました。

 

 

この石積みのズレは、

長い年月をかけて徐々に石積みがゆるみ、

塀の後ろに生えている木の根っこが成長し、

塀を押していたことが原因でした。

 

このような状態で放置しておくと、

崩れてくることもあり危険です。

ですので、今回は、ズレた部分を一旦解体し、

後ろ側の木の根っこを整理して、

もう一度、石の積み直しを行いました。

 

石積みは、経年変化や周囲の影響を受けて、

少しずつ崩れてくることがありますので、

お庭にある方は、時々チェックしてみてくださいね。

 

また、石積みの後ろ側に土があり、土留めになっている場合、

土圧や水圧で、真横から見ると、

外側に弧を描いてふくらんでいることもあります。

このような状態を、専門用語で、“はらみ”、と呼びます。

 

このような状態は、石積みが、

「もう耐えきれなくなってますよ。そろそろ直してくださいね。」

と言っているサインです。

このような場合も、早く修理した方がよいと思います。

 

当店では、石積みの修理工事だけでなく、

技術指導も全国各地でさせていただいております。

日本庭園等の石積みの修理でお悩みの方、

お気軽にご相談くださいませ。

 

 

【京都紅葉情報】修学院離宮と鷺森神社

2016.11.26

 

こんにちは。庭匠植清(にわしょううえせい)です。

 

修学院離宮に行ってきました。
紅葉のピークはちょっと過ぎていましたが、素敵でした!
11月25日の様子です。

 

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修学院離宮は、江戸時代初期に後水尾上皇によって造営された離宮で、
上離宮、中離宮、下離宮の3つのエリアから構成されています。
特に、上離宮の隣雲亭からの眺めは、息をのむほどに美しく、
そこへ至るアプローチの演出は素晴らしいです。

 

特徴的な大刈り込みも、圧巻です!

 

また、紅葉はだいぶ散っていましたが、

青々とした苔の上に散った、
赤や黄色のもみじの葉っぱがとてもきれいでしたよ。

 

今回私は、事前予約せず、当日券に並びました。
今年の夏から、当日の朝、現地で並べば、
13時半と15時の回は、それぞれ35名+キャンセル人数分、
見学できるようになったのです。

 

まだ、試験段階のようで、
いつまで続くかわからないそうですので、
行かれる方は、事前にチェックしてみてくださいね。
今までは、3ヶ月前から、
ハガキやインターネットなどでの事前申し込みだけでした。
ただ、必ずしも用意周到に計画を立てられる方ばかりではないですよね。
「今日、見たい!」という希望に応えてくれるようになったのは、画期的です。

 

また、修学院離宮の近くの、
赤山禅院、曼殊院、鷺森神社、圓光寺なども、
見てきましたが、ピークは過ぎてます。

 

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鷺森神社の参道の様子です。

 

ピークは過ぎてますが、人も少なく、
紅葉をゆっくり楽しむ事ができました。
境内もおごそかな雰囲気が漂う神社です。
来年は、是非紅葉がピークの時に来てみたいです。
参考になさってください。

 

【京都紅葉情報】真如堂

2016.11.21

 

こんにちは。庭匠植清(にわしょううえせい)です。

 

紅葉真っ盛りの京都です。
テレビのニュースでは、今年の紅葉のピークは、
例年より1週間くらい早いようです。
京都の街中は今週がピークになるのではないでしょうか。
そんな訳で、東山の(隠れた?)紅葉の名所、
真如堂さんに、行ってまいりました。
11月21日の真如堂さんの様子です。

 

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紅葉、全開、満開、最高にピークでした!

 

境内は紅葉だらけですので、紅葉のトンネルを楽しめますよ。
紅葉の葉っぱを下から眺めると、光に透けて、
より色鮮やかに感じられます。
今日は曇りでしたので、その点残念でしたが、
十分楽しめましたよ。

 

真如堂さんの紅葉は、既に散り始めていますので、
ご興味ある方はお早めに。
また、真如堂さん見学の帰りは、
金戒光明寺さん(黒谷さん)の三重塔方面から
出られることをオススメします。

 

お墓の中を歩くので、ちょっと、、、
と思われる方もいらっしゃると思いますが、
三重塔からの眺めはバツグンです!

 

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紅葉前線は、市内を南下中です。

参考になさってください。

 

【京都紅葉情報】仁和寺

2016.11.15

 

こんにちは。庭匠植清(にわしょううえせい)です。

 

京都の紅葉状況をお伝えします。
京都で紅葉観光をご検討の方は参考にしてくださいね。
科学的根拠のない肌感覚ですが、
今年は急に寒くなったせいか、
紅葉が少し早いように思います。
色もきれいな気がしています。(あくまでも個人的な感想です)

 

仁和寺さんの11月13日の様子です。

 

 

仁和寺さんは、もう既に紅葉狩りを楽しめる状況です。
一番上の写真のように、既に真っ赤に染まっているモミジもありますが、
一番下の写真のように、グラデーション状態のモミジも、
境内にはまだまだたくさんあります。

 

あと、1~2週間後が一番のピークかと思います。
参考になさってください。

 

『日本の技体験フェア』にお越しくださいまして、ありがとうございました!

2016.11.14

 

こんにちは。庭匠植清(にわしょううえせい)です。

 

朝晩ずいぶん冷え込んできましたね。

京都では、もうだいぶ木々が色づいてきています。

去年より早いような感じがしています。

 

さて、だいぶ時間がたってしまいましたが、

10月22日、23日に群馬県前橋で開催された、

『日本の技体験フェア』、にたくさんの方にお越いただき、

誠にありがとうございました!

その様子を、ご報告させていただきます。

 

↑黒い帽子をかぶっているのが当店の代表です。

 

今年も、たくさんの方に、竹の穂で、

手箒(てぼうき)づくりを体験していただきましたよ!

女性やお子さんも、興味をもって熱心に参加してくださり、

うれしい限りです。

 

京都の庭園を見学されたときに、

苔がきれいだな~、と思われたことはありませんか。

 

この竹の穂の手箒は、苔を傷めないように、

落ち葉やごみを拾うことができます。

皆さんが、日本庭園を美しいと思ってくださるためには、

欠かせない道具なのですよ。

 

現在は、中国産の竹の穂を使った手箒が主流ですが、

やはり、国産の竹の穂を使った手箒のほうが、

柔らかくて腰があり、使い勝手もいいです。

 

小さな道具づくりではありますが、

少しでも日本の伝統的な庭の文化や伝統を、

身近に感じていただければ、とても嬉しいです。

 

来年も、全国のどこかで開催されます。

お近くの方は、ぜひ、ご参加くださいませ。

 

 

京都に住みたい方、京都のリアルな町の雰囲気を知りたい方に、ぴったりの一冊

2016.11.04

 

こんにちは。庭匠植清(にわしょううえせい)です。

 

先日、本屋さんでこんな本を見つけました。
『もし京都が東京だったらマップ』

 

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すごくストレートな題名ですね。
私は、関東と関西のどち
らにも住んだことがありますので、
よく、東京の中野ってどんなところ?
新橋ってどんなところ?とか聞かれます。

 

そういう時は、大阪や京都でいうと○○(地名)
みたいなところと説明すると、
わかってもらいやすいです。
同じようなことを考える人がいるな、
と思いこの本を手に取ってみました。

 

この本では、不動産業を営む筆者の視点で、
京都と東京の似ている町を、ピックアップしています。

 

これから京都に住みたいと思う方には、
エリア選びの参考になる一冊だと思います。

 

京都の重要文化財初公開

2016.10.30

 

こんにちは。庭匠植清(にわしょううえせい)です。

 

重要文化財 旧三井家下鴨別邸の公開が、
10月1日から始まり、早速行ってきました。

 

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場所は、賀茂川と高野川が合流する、
下鴨神社から程近いところにあります。

 

当初、三井家の先祖をまつった社(やしろ)がこの地にあり、
そこに参拝する時の休憩所として作られた建物だそうです。
現在は三井家の手から離れ、
平成23年に重要文化財に指定されています。

 

長い間、修復が行われ、10月から公開が始まりました。
2階の屋根からぴょこんと飛び出した望楼(ぼうろう)が、
印象的な素敵な建物です。
公開されているエリアを見る限り、
建物は華美な装飾などなく、質実な印象です。

 

建物は新築かと思うほど、
ピカピカに修理されていましたが、
床の間まわりの土壁は古びた風合いが残されていて、
積み重ねた時間を感じました。

 

庭園は庭の中心に、ひょうたん型の池があり、
広々とした明るいお庭でした。

 

また、この間の朝の連続ドラマ「あさが来た」で話題になった、
広岡浅さんの直筆の手紙も展示されていましたよ。

 

通常は、1階のみの公開ですが、
11月19日〜12月4日の間は、
2階や3階の望楼が特別公開されるそうです。

 

ご興味ある方は、一度足を運ばれてはいかがでしょうか。

 

店舗の庭づくり2

2016.10.26

 

店舗の庭づくりが、着々と進んでおります。

 

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↑石と対話している様子です。

 

お施主様がお持ちの板石を敷いて、園路をつくっています。
板石は古材を使用しており、サイズも形もバラバラです。
規格品の石やタイルのように、機械的に並べることはできません。

 

ある石の中から、サイズや形の合うもの、
全体としてバランスがとれて美しいものを、
1つ1つ吟味しながら据え付けていきます。
手間はかかりますが、出来上がりの味わいが全く違います。

 

清々しい

2016.10.23

 

当店の近所の仁和寺さんの10月10日の風景です。

 

10月16日は、
近所の福王寺神社のお祭があるため、
仁和寺さんも飾り付けされていました。

 

祭り当日は、
お神輿が福王寺神社から仁和寺に入っていきます。
普段は開かずの門で、天皇陛下しか入れない勅使門が開き、
そこから宸殿へお神輿が入っていきます。

 

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清々しい、という言葉がピッタリの空気感です。
 
もう、秋ですね。
 

日本の伝統技術!匠の技を体験してみませんか。

2016.10.17

 
すっかり秋の気配ですね。
 
秋といえば、文化の秋!
ということで、今日は、
文化財を守る伝統的な職人の技を体験できる
イベントについてご紹介します。
 
文化財は、見ることはあっても、
修復したり、制作する職人さんや、
作業の様子をみることってないですよね。
そういった、普段裏方で支えている伝統の技にふれるイベントが、
もうすぐあります!
 

「日本の技体験フェア」

 

10月22日(土)、23日(日)に
群馬県のヤマダグリーンドーム前橋で行われます。

 

 

このイベントでは、文化財を守る匠たちが、
全国から一堂に集まり、展示や実演など、技術を披露します。
上記のパンフレットに記載されている団体だけでなく、
他にもたくさんの団体が参加します。

 

当店代表が代表を務める、
文化財庭園保存技術者協議会もブースを出します!

 
こちらのブースでは、
日本庭園を管理する庭師の必須道具である、
竹の穂を使った『手箒(てぼうき)作り』の体験ができます。
 
竹の手箒とは、
庭園の苔や芝生の上に落ちた葉っぱやごみなどを取るのに、
植物をできるだけいためずに、きれいに掃くために、
庭師がいつも使っている道具です。
現在では、庭師が手箒を自分で作る人は減りましたが、
以前は、雨で仕事ができない時に、自分で作っていました。
 
家の掃除でも役立つので、
毎年体験希望者の行列ができるほど、人気なんですよ。
庭師だけでなく、なかなかお目にかかれない職業の職人さん達のお話が聞けたり、
普段は見られない手仕事を、間近で見ることができる、めったにないチャンスです!
 
興味のある方は、是非、お越しくださいね。
 
当日は、当店の代表も手箒づくりの指導をさせていただいてます。
お待ちしています!
 
詳細については、こちらのホームページでご確認ください。

 

店舗の庭づくり

2016.10.06

 

このところの天気が不安定で、なかなか落ち着いて仕事ができない日が続いています。
外で仕事をしている植木屋にとっては、ちょっと困りものです。

 

ところで、先日より、店舗の駐車場の一角に庭づくりをさせていただいてます。

今回は、設計事務所のデザイナーさんがデザインされたお庭をつくります。

木や石などの材料は、お施主様がお持ちのものを使って、花畑をつくっていきます。

 

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昨日は、板石を立てて、土留め(どどめ)にした、花壇を作りました。
当店の庭師Tくんが、板石の調整をしています。

この板石の高さを少しずつ変えて、動きを出しているのが、ポイントです。

もし、この板石の高さがそろっていれば、カチッとした雰囲気になりますが、それを少しずつズラすことで、動きが出て、柔らかい雰囲気になると思います。

 

デザイナーさんとのお仕事は、新たな発見があり、たくさんの刺激をいただけるので、とても楽しみです。

お施主様に喜んでいただけるよう、一生懸命つくっていきたいと思います。